なぜ住宅にはにおいがつくのでしょうか？
最近の住宅は、快適性の向上や省エネルギーのため、高気密・高断熱となっています。しかし、その分、室内のにおいもこもりがちです。においを放っておくと、壁や家具などにしみついてしまい、なかなか取りにくくなってしまうのです。そうならないために、においが発生したら、早めににおいの元を断ち、できるだけ換気することが重要です。
住宅のにおいの種類は？
玄関
靴や、下駄箱の中のホコリやカビ
居室
タバコ、食べ物、ペットなどのにおい
リビング
脱ぎっぱなしにした汚れた衣類、カーテンやソファカバーなどのファブリック類、手入れが行き届いていないエアコンなど
寝室
シーツや枕カバー
キッチン
油や煙、生ゴミ、洗い残しの食器、シンクや排水口
浴室
浴室は、排水口からの下水臭、カビ
トイレ
し尿のアンモニア臭
洗面所
排水口まわりや蛇口まわりのヌメリやカビ、排水溝
においを押さえる方法は？
においの元は、住居内の箇所によってもさまざまですが、室内の汚れやカビ、ホコリもにおいの発生源になりますので、においを防止するには、こまめな掃除が重要です。
湿りがちでカビの出やすい下駄箱は、天気のよい日に、風を通して中を乾かします。壁や家具にもにおいがしみつきますので、壁のクロスは水ぶきをして、カーテンやクッションカバーなども定期的に洗いましょう。キッチンは、油汚れを拭き取り、生ゴミは密閉して処理、食器はこまめに洗い、シンクや排水口も定期的に掃除します。風呂の排水口のゴミ、髪の毛は取り除き、トラップもはずしてきれいに洗います。トイレは便器のみならず、床や壁の拭き掃除も行いましょう。
ペットのにおいは、主に排泄物によるもので、まめな床掃除によって解消できます。拭き掃除ロボットを活用するのもひとつの方法です。
換気は、ただにおいを追い出すというだけでなく、カビの原因となるホコリや湿気も取り去ってくれます。効率よく換気するには、室内に風が流れるよう2カ所以上の窓やドアを開けて空気の入り口と出口をつくります。また、換気扇を回すときは必ず窓も開けましょう。さらに空気清浄機を設置するのも効果的です。
なかなかにおいが消えない場合はどうしたらいい？
次亜塩素酸には消臭効果があるため、拭き掃除で使うことも有効です。使用する際は、ゴム手袋を着けて直接触れないようにしましょう。
また、除菌・消臭効果の高い光触媒は人体にも無害であり、住宅にも施工可能です。特殊な機械で噴霧するため、安価なサービスではありませんが、意識の高い方やステータスの高い方はご自宅にも施工していらっしゃいますので、ご検討をおすすめします。
